昼と夜、どうする? ブラインドの向きの基礎知識
ブラインドのスラット(羽根)の向きを調整するだけで、部屋の明るさや雰囲気が大きく変わることをご存じですか? 昼は自然光を上手に取り入れ、夜はプライバシーを守りながら快適に過ごすために、適切なスラット角度を知ることが大切です。
今回は、基本的なスラットの調整方法と、昼夜それぞれに最適なブラインドの向きのコツをご紹介します。
調整方法 01 スラットを部屋側に傾ける
スラットを部屋側に傾けると、光を遮らずに室内へやわらかく取り込めるのが特徴です。朝や昼間、自然光を活かしたいリビングやワークスペースに最適で、開放的な空間を演出しつつ、日中は電気を使わずに過ごせるため節電にもつながります。
さらに、この角度は下方向からの視線を遮るため、マンションの2階以上や道路に面した窓のプライバシー対策にも効果的。開放感を保ちながら視線も気にならない、便利な調整方法です。
調整方法 02 スラットを窓側に傾ける
スラットを窓側に傾けると、直射日光を防ぎつつ、光を天井方向に反射させて室内にやわらかく拡散できます。午後の強い日差しや、デスクワーク時のまぶしさ対策におすすめ。特にパソコン作業をするオフィスや、勉強部屋の窓に適した調整方法です。
また上方向からの視線を遮れるため、マンションの1階など外からの視線が気になる窓にもピッタリ。視線を気にせず過ごせる、安心感のある調整方法です。
調整方法 03 スラットを平行にする
スラットを水平にすると、光をバランスよく取り入れながら、室内全体を均一に明るくすることができます。外の景色を楽しめるのもポイント。リビングやダイニングなど、リラックスしたい空間に適しており、閉塞感を減らし開放的な雰囲気を演出できます。
ただし、スラットを完全に平行にすると外からの視線が通りやすくなるため、夜間のプライバシー対策としては不向き。日中の天気が良い日は平行にして外の景色を楽しみ、夕方以降は角度を調整するなど、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
昼間:自然光を活かして快適な空間に
日中は太陽の位置が変化するため、時間帯や季節に応じたスラットの調整がポイントになります。
朝〜午前中は、東からの光が部屋に入りやすいので、スラットをやや窓側に傾けると、光を天井へ反射させつつ、眩しさを抑えることができます。
日中の強い直射日光が気になる場合は、スラットを窓側に傾けるとやわらかい光を取り入れつつ、室温の上昇を抑える効果も期待できます。
逆に、曇りの日や冬場はスラットを平行にして、できるだけ自然光を取り入れると、明るさを確保しながら節電にもつながります。
夜間:プライバシーと防犯対策を両立
夜間は、室内の明かりが外に漏れるため、外からの視線に注意が必要です。
特に道路に面した窓や、近隣の建物との距離が近い場合は、スラットを部屋側に傾けることで、外からの視線を遮りつつ適度に光を取り入れられます。また、防犯の観点からも、室内の様子がわかりにくい角度に調整するのが安心です。
カーテンを併用する場合は、ブラインドを平行にしてからレースカーテンを閉めると、圧迫感を抑えつつ視線対策ができます。リラックスしたい寝室では、光漏れを最小限にするため、スラットをしっかり閉じるのもおすすめです。
ブラインドのスラットの角度を調整するだけで、光の取り入れ方やプライバシーの確保が自在にコントロールできます。時間帯に応じた使い分けはもちろん、デスクワークや勉強に集中したいとき、リラックスしたいとき、気分を明るくしたいときなど、シチュエーションに合わせて光を操れるのがブラインドの魅力です。毎日の生活に合わせてスラットの角度を上手に調整し、より快適で心地よい空間を作ってみませんか?