和室に広がる可能性! 窓と襖をもっと自由に選ぶ時代へ
和室といえば、畳や障子が象徴的な存在。しかし、伝統的な美しさを保ちながらも、現代のライフスタイルに合わせて進化する余地はまだまだあります。
前回の記事では「障子」に焦点を当て、その歴史や種類についてお届けしましたが、今回はさらに視野を広げ、和室の窓や襖といった開口部のデザインに注目します。トレンドを取り入れた彩り方や自由な発想で、和室の可能性を再発見してみませんか?
和室の魅力とメリット・デメリット
畳の上でほっと落ち着ける日本ならではの空間。気軽にゴロゴロできるリラックススペースとしてはもちろん、布団を敷けば寝室になり、子どもの遊び場や家事スペース、さらにはゲストルームとしても活用できるなど、その汎用性の高さは他の部屋にはない大きな魅力です。
一方で、新築やリフォームの際に「和室を作るべきかどうか」で悩む人も少なくありません。畳や障子のメンテナンスの手間、インテリアのコーディネートの難しさ、将来的な使い道など、不安要素もあるのが現実です。
窓に「障子以外」の選択肢:和室に新しい光を取り入れる方法
新築で和室を取り入れた場合や、今ある和室をお洒落へ垢抜け術として、窓辺の印象を変えることがおすすめです。和室の良さ引き立てつつ、快適さをプラスさせる方法をご紹介します。
1、ハニカムエコスクリーン
ハニカムエコスクリーンは、光を柔らかく拡散し、和紙のような上品な雰囲気を演出。障子と同様に窓枠内にすっきり収まり、和の美しさを損ないません。最大の特徴は高い断熱性能で、夏は涼しく冬は暖かい快適な空間を実現します。また、生地の切り替えが可能なタイプなら、昼夜で採光・遮光を調整できるのも魅力。落ち着いた和の色合いからモダンなトーンまで幅広いカラーバリエーションが揃い、空間の雰囲気に合わせたコーディネートが可能です。
2、プリーツスクリーン
プリーツスクリーンは、生地を蛇腹状に折りたたんだシンプルな構造で、軽やかで洗練された印象を与えます。和紙調のデザインも多く、和室との相性も抜群。柔らかな採光性が魅力です。
- NORMAN®では、プリーツスクリーンの取り扱いはございません。
3、ウッドブラインド
和室と木製製品は、自然との調和を感じさせる絶妙な相性です。木の温もりが畳や障子と一体となり、空間に落ち着きと豊かな風合いをもたらします。
淡い色調のブラインドで畳に溶け込むのも良し、木本来の深い色を活かして和室に高級感を加えるのも魅力的です。羽根(スラット)の調整により、光の入り具合や影の表情を好みに合わせて楽しむことができます。
4、調光ロールスクリーン(パーフェクトシアーシェード)
ドレープとレースの生地が重なり合い、光の加減を細かく調整できる調光ロールスクリーン。ブラインドのように羽根を調整するのではなく、生地の位置を変えることで、ファブリックならではの柔らかな自然光を取り入れることができます。
スタイリッシュなボーダー柄は、モダンな空間に新しい息吹を吹き込みつつ、華美になりすぎず、上品さを兼ね備えています。
襖(ふすま)にも「新しい選択肢」がある!
和室の収納でよく使われる襖は、一般的に引き戸が多く、開け閉めの際に半分が閉まっていることがあり、物の出し入れがしづらく感じることがあります。さらに、重く感じることもありますよね。
一方、ロールスクリーンは開閉が軽く、操作も簡単です。特にNORMAN®のコードレスタイプは、任意の位置でストップできるため、ストレスなく使用できます。質感のある生地を選ぶことで、圧迫感のないシックな収納スペースを作り出し、和室全体に落ち着いた雰囲気を加えることができます。
和室は、伝統的な美しさと現代的な快適さを兼ね備えた空間です。ウッドブラインドや調光ロールスクリーンなど機能的なアイテムを取り入れることで、使い勝手が向上し、より心地よい空間が生まれます。新築や和室のリフォームを考える際の参考に、これらのアイテムを活用して、魅力的な空間を創り上げましょう。